葬儀後の知識と心得 法要 法事
法事 法要
法要がすんだ後は会食で精進落としをします
忌明け法要手順(自宅で行う場合)
- 仏前(仏間に)一同着席
- ローソク,線香に点火(施主が行います。準備が整ったら僧侶に知せます)
- 僧侶似合わせて礼拝
- 読経
- 読経の中間に休憩がある場合があります(僧侶、参列者に茶、菓子の用意)
- 焼香
- 法話(僧侶による法話が行われる場合があります)
- 閉式(僧侶、参列者へお礼を述べお齋(会食)の案内をします)
列席していただいた方々を、お料理やお酒でもてなします。帰りに引き物を付けるのも一般的になっています。
施主はここで挨拶をします。
(例)「本日は、お忙しいなか、ご列席をいただきありがとうございました」
「早いものでもう四十九日となり○○寺ご住職様のありがたいお経を頂戴し、故人もさぞかし喜んでいることと思います。また生前親しくいただいた皆様にお集まり頂き故人に代わって厚くお礼申し上げます」
「それでは、ささやかですがお酒とお料理を用意いたしましたので、どうぞごゆっくりおくつろぎ下さい。」
僧侶へのお布施は前もって用意しておきます。もし僧侶が会食の席に出られない場合は「御膳料」や「お車代」を別に包んだりします。
帰りにお供え物を皆さんに分け、お持ち帰りいただく場合もありますので手提げ袋や風呂敷を人数分用意しておくと良いでしょう。
香典返しは忌明けまでに
仏式では七七日(四十九日)をもって忌明けとします。最近では、この忌明けの挨拶状と共に香典返しを送ることが多いようですが、本来はこの忌明けまでに香典返しをするのが作法とされています。
関西では満中陰後にお返しをすることが多いようですが、もともと香典返しというのはお葬式を行うために頂いた香典の中から余ったものを品物に代えてお返しするという意味をもっています。
その意味から言っても香典返しはやはり葬儀のお礼状と共に忌明け後に行う方が良いかと思われます。
また、七七日(四十九日)が三ヶ月にわたる時は五七日(三十五日)を忌明けとすることもありますのでできる限り早めに手配されることが賢明といえます。
香典返しは厚志額別に・・
香典返しの目安は”半返し”ということで香典額の半分程度(一家の働き手が亡くなった場合1/3くらい)が一般的に妥当とされていますが、そうしたことにあまりこだわる必要はありません。
要はそれぞれの条件に合わせて選び出した品を心をこめてお返しするのが大切です。ただ、お香典をいただいた方ひとりひとり入念な品選びをすることは、数の上からも不可能なことですので、厚志額に応じていくつかのランクに分けて選ぶことは、やむを得ないといえます。
昔は地味な品物とされていましたが・・
その品を使っていただく度に「故人を忍んでいただく」ことが供養になりますから、香典返しの品物は、先様に差し上げていつまでも喜んでいただける品を選びたいものです
- 陶器 … 土に帰るという意味から昔から故人の冥福を祈る物として多く使われます。
- 漆器 … 仏事のお返しに不幸を塗りつぶすといって先様に末永くお使いいただけます。
- 金物 … ステンレス、アルミ、銅製品は光る物として魔除けの意味で広く使われています。
- 繊維製品 … 実用品としてはもちろん、仏事では仏の世界への旅立ちに白装束で旅立つという意味からさらしが利用されていました。その流れが、タオル、敷布、ハンカチ,毛布、という形で今も引き継がれてどこのご家庭でも喜ばれる品です。
- お茶 海苔 砂糖 … 古くからの習慣で故人を忍ぶものとして使われて来ました。また消耗品であることから先さまへ不幸が及ぶのを消滅させるといわれております。