お葬式で後悔しないために 最近の葬儀事情
火葬について
近年ご遺体を火葬するだけで、通夜、告別式を儀式を行わない葬儀形式が増えています。
亡くなった病院や自宅から直接火葬場へ向かうことから「直葬」(ちょくそう)「炉前密葬」(ろまえみっそう)などと呼ばれています。
これまで身寄りがない方が、お亡くなりになられた時に行われてきていましたが、近年では家族がいても経済的にゆとりがあっても希望する人が増えてきています。
東京では既にこの直葬の利用者が3割近くに増えてきています。
日本の葬儀は仏式が主流です。一般的な形式は自宅や葬儀式場、葬儀会館などで祭壇を設営し、通夜・告別式と計2日間行います。
しかし直葬は通夜も告別式も行わないで、火葬場でのお別れや住職に独協をしてもらう形式です。お別れの時間はおおよそ10分ほどで本当に短いお別れです。
費用は30万円前後
亡くなった場所からの搬送・ご遺体の処置(ドライアイスや止血など)・安置・納棺・死亡診断書の提出、そして火葬……といった必要最小限なことを行うのが直葬です。
費用の面でも葬儀社、寺院に関わる部分が少ないので負担が抑えられます。
日本消費者協会「第10回葬儀についてのアンケート調査報告書」/2014年によると葬儀にかかる費用は全国平均で、189万円です。しかし直葬は30万円前後で済まされます。
葬儀の個人化が進んでいます。
一般的な仏式の葬儀を見直す動きはここ十数年来盛んになってきました。
家族葬・樹木葬・音楽葬・無宗教葬。新しい葬儀形式が次々と登場してきて葬儀の個人化、、簡素化が進んでいるとも言えます。
背景には、
- 葬儀費用が不明瞭
- 宗教色を強くしたくない
- 義理で来てもらうのではなく親しい方々に送って欲しい
- 自分らしい葬儀をしたい
といった思いがあるのではないでしょうか
それに加えて高齢化社会の現実問題として葬儀に参列する方が少なくなっているという現実があります。
例えば生活環境の変化などで知人が少なくなり仕事関係でも三れルする方々も少なくなり、会葬者が100人という葬儀は減ってきています。
それらが直葬、家族葬など増えてきている理由とも言えます。