真言宗の年中行事
真 言 宗
[1月1日〜7日]

修正会。
 修正とは過ちを改めて正しきを修めることで、年頭にあたり去り行く年の反省と共にに、来るべき年に向けての決意をします。特に真言宗では「如意宝珠法」と言われる秘宝を修します。

[1月8日〜14日]

後七日御修法。
 後7日とは年頭の七日間の宮中行事の後に始められたことからきています。「国家を護持し五穀が成就する様に修法すべし」という勅命によって始められた真言宗各派の管長や高僧が集まって行われる真言宗最大の法会です。

[2月3日〜4日]

節分会
 真言宗では特に星供蔓茶羅まつり、人間の運命に影響を与えている北斗七星、九曜星、二十八宿を供養することで、息災、増益、延命を祈ります。

[3月21日]

正御影供
 「御影」とは弘法大師の尊影のことを言います。大師が入定したときとされるこの日、御影の前に大師は今も生きているという思いを込めて、生野菜(生身供)を供える法会です。祥月の3月を正御影供、その他の月を月並御影供と称しています。

[5月3日〜5日]

結縁灌頂。
 在家の信者が仏との縁を結ぶ行事で、大壇に導かれ、そこに敷かれた蔓茶羅の上に花を投げて自分の守り本尊を決定し、頭に如来の法水を灌いでもらい大日如来と一体であることを自覚します。

[6月15日]

青葉祭り。
 弘法大師の誕生日。また同じ17日は興教大師の誕生日であることから併せてお祭りする寺もあります。即身成仏の教えを広めた両大師にたいする報恩謝徳の気持ちでお祝いします。

[11月、12月]

碁日三時り大法会
 弘法大師が師である恵果和尚の報恩の為に12月11日に修したのにちなみ開かれましたが、今日、日取りは特に定められていません。懺悔滅罪法として、五日間、毎日三時に『理趣経』を読誦し、先師及び檀信徒の各家の先祖諸精霊に対して、報恩感謝、追福菩提の為に行われます。この他、特に時期を定めないものとして、

[護摩供]
 堂内で行う壇護摩の他、屋外で修される紫灯護摩もあります。
 護摩壇に設けられた炉に、煩悩を意味する薪を焚きながら修する行法で、諸願成就を祈るものです。お寺毎に特に日を定めて、年中行事や月例行事として随時行われることが多い様です。

[大般若会
 『大般若波羅密多経』600巻を転読して悪事災難を払い、般若の智彗を輝かせ、福徳円満と長寿・健康を祈祷するものです。法会にあったては先ず、経本をパラパラと繰りますが、これは智彗の風を吹き起こして煩悩を吹き払うことを意味し、経題を大声を張り上げて読み上げるのは内外の災いを退散させるとされています。