葬儀費用の決定要因

　　葬儀費用は何を基準に、また、誰の助言を便りに決めているのでしょうか。
　　日本消費者協会が行った調査では、その決定要因として親族の意見による
　　という人が４割りを越えています。
　　次いで、葬儀の予算枠、葬祭業者の助言、家柄や故人・喪主の社会的地位が
　　それぞれ１割り以上ということで、無視できません。
　　興味深いのは、「生前の遺言や希望」という人も１割以上いることです。
　　とはいえ、葬祭業者の助言も見逃せません。
　　ほとんどの人が、葬祭業者に依頼して葬儀を行っていることを考えれば
　　葬祭業者の選択は特に重要です。

葬儀費用の決め方

　　葬儀費用は、どのようにして決めるのでしょうか。日本消費者協会がおこなった
　　調査によると、東京・埼玉・神奈川の３都県（関東B）の結果では、

　「葬儀一式の値段で決めた」「およその金額でけ決めた」（各２３％）　

　「一切を葬儀社に任せた」（１９％）という人の合計で７割近くになります。

　「別個に組み合わせて金額を決めた」という人は２割強せす。

　　　緊急事態でもあり、内容もよくわからないまま業者に任せてしまうという
　　のも実態のようです。しかしこれでは業者主導という感を残します。
　　　こんなはずではなかったと後悔しない、納得のいく葬儀を行うためには、
　　事前にサービスの内容や費用を知り、葬儀のときにはきちんと選択できるように
　　情報を得ておくことが大切です。

葬儀と葬儀費用の印象

　　葬儀については「世間体や見栄にこだわりすぎる」「もっと簡素にしたほうがよい」
　　「形式的になりすぎている」「不必要なものが多すぎる」という印象をもつ人が
　　多いようです。
　　また、葬儀費用についても「高かった」と感じた人が４割を越えています。
　　一方、「安かった」と感じた人は１割程度です。そして、約半数の人が
　　「どちらともいえない」と答え、ここに葬儀の特殊性もみえます。
　　　多くの人が、葬儀費用に対して不満をもちながらも、個人的にはなかなか
　　改善できないということでしょう。