読経料、戒名料といった寺院などへの支払いは、半数の人が２５万円から７５
　　万円の範囲内ですが、１００万円を越える人も２割いるなどばらつきがあります。
　　寺院などへの支払いのなかで、わたしたちが、よくわからないと話題にするのが
　　戒名に対するお礼です。都民調査の結果では２０万円未満の人も２５％いる一方
　　、１００万円以上という人も１割近くみられ、やはり幅があります。

　　戒名料は、戒名の種類（院、居士など）によっても金額に差がでるようです。
　　また、宗派や寺院の格・考え方によっても違います。
　　　戒名についても、きちんと知識をもち、理解して付ける必要があるものか、
　　選択するならば、納得のいく料金として支払うということができるかもしれ
　　ません。

　　寺院などへの支払額は、葬儀を行った場所によっても違ってきます。集会所や
　　公営の斎場などで行った場合は比較的安く、教会はさらに安くなっています。
　　寺の斎場を使用した場合の支払額が高いのは、会場使用料が含まれるためです。

地域によっても差が

　　　寺院などへの支払額は、地域によってもかなり開きがり、都心は北多摩北部
　　地域の３倍です。

企業調査からは

　　　葬祭業者が扱った寺院への支払額は、最高クラスで１５０万円、最低クラスで
　　２０万円、最多クラスは５０万円です。そううち戒名料はどのクラスでも約３分
　　の２を占めています。読経料や戒名料は、セットでランク付けがされているよう
　　です。こうしたランク付けされた費用を私たちは何を基準に選択するのでしょうか。
　　読経や戒名付けの意味をどのように考えるか、葬儀や死の意味づけという基本に
　　立ち返る必要があります。

支払額に対する印象

　　　寺院などへの支払額に対する印象は、「どちらともいえない」「高かった」と
　　する人が多く、葬祭業者への印象と似た傾向にありますが、安かったとする人が
　　葬祭業者への支払いに比べて若干多くなっています。