大円寺石仏群
大円寺(天台宗)

 この寺は「松林山大円寺」といいます。寛永のはじめ、湯殿山の大海法印が寺の前の坂
(行人坂)を切りひらき、大日金輪を祀って祈願(いのり)の道場を開いたのがその
始まりと伝えられています。
 本寺には、”生身の釈迦如来”と言われている木造「清涼寺式釈迦如来立像」(国指定
文化財)、木造「十一面観音立像」(区指定文化財)、徳川家の繁栄と江戸発展守護の
ための「三面大黒天像」(山手七福神の一つ)などが安置されています。
 明和9年2月(1772)、本堂から出火、江戸六百余町を焼き、多くの死者を出しましたが、その供養のために造られた「釈迦三尊・十六大弟子、五百羅漢の像等の「大円寺石仏
群」(都指定文化財)が建てられています。また阿弥陀堂には「木造阿弥陀三尊像」
(区指定文化財)や八百やお七の火事にまつわる西運の上人の木造、お七地蔵などが
祀られています。
 境内には「行人坂敷石造道供養碑」(区指定文化財)、「目黒川架橋供養勢至菩薩石像」(区指定文化財)、西運の墓、などがあります。
 江戸の面影を残している行人坂の景観や老樹古木のしげる境内は緑の自然と古い歴史
が薫る静かな美しい浄域を守っています。

大円寺石仏群

明和9年(1772)2月に江戸市街地を焼いた大火があり、火元と見られたのが
大円寺であった。
大円寺では焼死人々を供養するために、天明頃(1781〜9)境内に
五百羅漢像等を建立したと「新編武蔵風土記稿」は記述している。
しかし、判読できる銘文によると、明和の大火で死亡した者のみの供養では
なさそうであるが、
江戸災害史の貴重な記念物であることには変わりない。

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