亡くなった日から満一年たったその日=祥月命日に一周忌を行います。そして翌年、亡く なってから満二年たったとき三回忌を行います。これは、これから三年目を迎えるという 意味です。つまり、一周忌後は死亡した死亡した年も入れて数えることになります。七回 忌、十三回忌、十七回忌・・・と行い、一般的には三十三回忌を年回法要の一応の区切り とします。 五十回忌、百回忌とできればそれにこしたことはありません。この場合、特定の故人を偲 ぶというよりも、ご先祖さま全体に感謝するという意味合いが強くなり、場所によっては 「お祝い」という雰囲気で豪華な宴となるところもあるようです。
同じ年に二つの法要が重なる場合、一度にまとめて行われることが多いようです。これを併修 といいます。この場合、後から亡くなられた方の命日に合わせるようにします。 また、施主側の事情で法事ができない場合も考えられます。しかし、親類や縁のあった人々を 招き、お寺さんにお経をあげてもらい、会食をしなければ法事ではないかというとそうではあ りません。 一人でも故人のお仏壇や遺影の前で祈ることができれば供養になるのです。海外にいて、お経 をあげていただけないような場合も、家族で故人に感謝しながら祈ることができれば立派な法 要です。 つまり、法事は形式的なことよりも故人を偲び、感謝するという気持ちが一番大切なのです。 親類や有縁者には、法要ができなかった事情をお詫びの手紙で知らせるようにしましょう。