Q
一周忌の法事を予定していますが、命日が平日のために親戚が集まれません。
命日以外の日に法事を行ってもかまいませんか?
A
最近では法事の日を平日にすると、招待客が集まりづらいという話をよく聞きます。
では命日が平日の場合、どのようにすればよいのでしょう。一般に命日より前の土曜 日
か日曜日、またはそれ以外の休日に行われる事が多いようです。法事を命日からずらす
といっても、、命日を過ぎて法事をする事は、ありませんので注意が必要です。
これは、故人は生きている人たちのように、催促ができないので遅らせる事のないように、といった心遣いから生まれた習慣だと言われています。ですから命日より前の、
招待客が集まりやすい日であれば1ヶ月程度の範囲の中で法事の日を設定すればよいでしょう。
Q
四十九日忌で納骨(埋葬)をしようとしたら、3ヶ月目にかかるのでよくないと言われ
ました。三十五日忌で早めにしてもよいのでしょうか?
A
故人の亡くなった日が月の後半の場合は、四十九日忌が3ヶ月にかかります。四十九日が
3ヶ月にかかるとよくないと言われる理由は、「四十九日が三月」つまり「始終苦が身に付く」といった語呂合わせからきたものと言われています。したがって、仏教的な根拠は無い
のですが、気になるのであれば三十五日忌で納骨(埋葬)をするのもよいとおもわれます。
Q
亡父と亡祖母の法事を一緒にしたいと考えています。その際の注意点や、案内状の書き方を
教えてください。
A
同じ年に2つ以上の法事を行う事を「併修(へいしゅう)」とか「合斎(がっさい)」など
と呼びます。このように合同で法事を行う場合には幾つかの約束事があります。まずは、
当たり前のことですが、それぞれの故人の法事が同じ年に重なるという事です。父親の法事が今年で祖母の法事は来年だけど、今年まとめてやってしまえ・・・などという事は慎まなければなりません。さらに、それぞれの故人の中に一周忌を過ぎていない故人がいる場合は、合同での法事はしません。こうした事を考慮に入れた上で、合同法事を行う場合は、
命日の早い方の故人に合わせて行い、案内状についても回忌数の少ない方から先に俗名や
戒名(法名・法号)を書きます。
Q
故人が会社を経営していたので、一周忌の法事に招待する人数が100名近くになりそうです。全員がお寺へ来られると大変なので、お寺へきて頂く方と、会食の会場へきていただく
方を分けようと思います。どのようにしたらよいのでしょうか?
A
寺院での法要と、会食を中心とした法事への出席者を分ける事はよくあります。その場合、
法要には親族や故人と身近な方々に案内を限定し、それ以外の方々は法事のみの出席となり
ます。こうしたケースでは、案内状は会食を中心とした法事を基本として作成し、法要への
出席をお願いする方には、中に法要案内付箋を入れます。こうすれば2種類の案内状を作成
せずに済みます。法要と法事の出席者を分ける場合に注意する事として、法事の受付を親族が担当する時は、早めに法事会場に移動して法事の招待客を待ちます。中には30分位前に
来る招待客もいますので、30分〜40分前には会場に着いているようにします。
Q
法事の後の会食をしようと思います。どこでやればよいのでしょうか?
また、何時くらいに申し込めばよいのでしょうか?
A
法事の後の会食は仏教的には「お斎(おとき)」と言い僧侶の食事を意味した言葉と言われています。ところで法事後の会食の場所については様々で、法要を営んだ寺院で行う場合や
自宅での接待、またはそれ以外の場所で行われる事もあります。いずれの場合も、招待する
方々の人数や法事の内容、さらに全体の予算などを考慮して選ぶ事が大切です。また会食の
会場を申し込む時間ですが、寺院での法要にかかる時間(通常は1時間程度)に会場までの
移動時間と到着してからの休憩時間(10分程度)を足した時間が適当と思われます。
Q
最近、自宅以外の場所で法事をする人が増えていると聞きますが、その場合どのように申し
込めばよいのでしょうか。また、その際の予算はどの位みておけばよいでしょうか?
A
自宅以外で行われる法事の場所は様々で、いずれの場合もまず電話をして、その施設で行われる法事の全体像を把握する事が大切です。予定している法事の人数と、その施設の収容人数、さらには1人当たりの費用や全体の費用など尋ね、こちらの事情と合致するのかを考え
ます。その上で希望する日の空き状況などを聞き、パンフレット等により依頼するかどうかの判断をします。法事にかかる費用については、依頼する場所によって相当の格差がありますので一概には言えませんが、費用のかかる項目としては、案内状の印刷費、料理、飲物、
引き物などが主なものです。いずれにしても、全体の予算をある程度正確に把握しようと
思うのであれば、こちらの希望を素直に伝え、見積書の作成を依頼するのがよいと思われます。
Q
法事の案内状を作らなければなりません。
何日位前に作って、いつ頃発送すればよいでしょうか?
A
法事の案内状は、法事の日から普通45日位前に作成に取りかかります。例文などを参考に
印刷を依頼します。その際、招待客数が多い時は招待客リストを作成した上で、一家に一通
で計算し、必要部数より5部から10部多めに作るとよいでしょう。(宛名書きを間違えた
時や招待客を追加する場合に備えにします)
印刷には1週間から10日かかり、宛名書きに5日程度かかりますから、投函は法事当日の
1ヶ月位前になります。
また返信ハガキによる出欠の締切を2週間前にしておきますと、料理人数や引き出物の手配
なども余裕を持って行えます。
Q
ある会館で法事をする事に決め、打ち合わせをしていましたら、焼香はできないと言われました。替わりに献花を勧められていますが、献花でも差しつかえがないのでしょうか?
A
結婚式も受けている施設では、法事の際に焼香ができない場合が多くあります。最近では、
匂いの出ないお香も市販されているようですが、普通のお香の場合、宴会場にお香の匂いが
残ってしまいますので、結婚式に対する施設側の心遣いと思われます。
さて、焼香の代わりに献花を、との事ですが、仏教では、香、華、燈明、食べ物や飲物、などが供養物とされていますので、献花でも差し支えはありません。焼香ができる会場であれば問題がありませんが、できない会場であれば、献花をする事により故人への供養がなされると言えます。
Q
法事の招待する来賓の中にとても大切な方がいます。ハイヤーを用意しようと考えていますが、料金はどの位かかるのでしょうか?
A
ハイヤーの料金は素行距離と利用時間の併用で算出されますが、正確な料金はその都度ハイヤー会社へ確認した方がよいでしょう。
目安としては、走行距離20km、利用時間1時間で7,000円〜8,0000円位です。
ハイヤー会社へ依頼する際には、お迎えに伺うお宅の住所、電話番号、お名前そして法事の
会場への必着時間等を伝えれば、先方へお迎えに伺う時間も計算して教えてくれます。
Q
30名位で、ある料亭へ法事を申し込んでいます。出席予定者の中の2〜3名が間際まで
出欠が不確定との事です。いつ頃までに料理の最終人数を告げれば間に合いますか?
A
法事の会場へ料理の最終人数を告げるのは、一般に2日〜3日前が締切りとなります。これは施設側の材料の仕入れと仕込みの都合によるものです。
こうした料理人数の締切りは、ご質問の料亭ばかりではなく、会館やホテルでも同様です。
締切り日以降の料理人数の減は、締切日までに申し込んだ人数分が請求されます。
すなわち、30名分の料理を申し込んで締切日が過ぎますと、たとえ28名しか出席しなくとも、30名分の料理代金を請求される事がおおくあります。どうしても間際まで出欠が
不確定な人がいるのであれば、前もって施設側に相談されるのがよいでしょう。
前日や当日の人数変更もOKという場合もありますので、ざっくばらんに尋ねてみる事をお
勧めします。
Q
法要をお願いしているお寺と、会食の場所が自動車で30分くらいの距離です。30名程が
移動しなければなりません。どの様にしたらよいのでしょうか?
A
法要の場所と法事(会食)の場所が歩いて移動できない場合、移動方法は何通りか考えられます。まず1番目として、自家用車を持っている親族や招待客にあらかじめ連絡を入れ、相乗りを依頼するほうほうです。この場合、注意する点は、それぞれの自家用車に乗れる人数
(車の持ち主の家族も考慮にいれます)と相乗りをして頂く招待客の人数を計算し、当日に
なって乗れない人が出ることの無いようにします。
2番目にタクシーやハイヤーを使う方法です。タクシーとハイヤーでは、依頼の方法や料金
体系も異なりますので、事前に調べておく必要があります。
最後はバスをチャーターする方法です。こうすれば、自家用車やタクシーなどの様に、到着
時間に差が出ることもありませんし、施設側の気苦労も反滅されます。移動する人数や予算
を考慮の上、どの方法にするかを選ぶのもよいでしょう。
Q
法要を営む寺院から、会食の会場まで歩いて行けないので、全員タクシーで移動しようかと
考えています。タクシー料金は当方が一括で支払いたいのですが、どのように依頼すればよいでしょうか?
A
タクシーは通常、予約はできませんが、日時、場所がはっきりしていれば配車料が無料のと
ころもあります。後日の精算については、タクシー会社の営業所に相談すれば、多くは受け
てくれると思います。更に、お寺や会食会場に手配を依頼すれば、出入りのタクシー会社が
あるはずですので、より手軽に頼む事が可能です。
Q
法事の引き物を何にしようか迷っています。後に形の残る物はよくないと言われましたが、
どの様なものがよいのでしょうか?
A
法事の引き物には、お菓子などが多く選ばれます。日持ちのする和菓子や洋菓子のクッキー
、フルーツケーキなどが一般的です。よく後に形の残る物はよくないと言われまますが、
はっきりした根拠はないものと思われます。しかし、根拠はないと言っても、実際には無難
な品物を選ばれる傾向が強いわけですから、引き物として喜ばれる事を優先して考えるべき
でしょう。先程の和菓子や洋菓子以外に、お茶やコーヒーなども多く選ばれます。
いずれにしても法事への出席者が持って帰る訳ですから、余り大きな品物や重い物はさけ、
どこの家庭でも日常的に使える品物を選ぶといった配慮が大切だと思います。
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