仏壇は「仏さまを祀るるところで」
「亡くなった家族やご先祖さまの位牌を祀るところ」
まず、お仏壇とは何のためにあるのか考えてみましょう。これからお仏壇を購入するのですから何の
ためにあるのかわかっていなければヘンですよね。皆様は「お仏壇って間に?」と質問されたら、どう
答えますか。
「亡くなった家族やご先祖さまの位牌を祀るところ」と答える方のいらしゃるでしょう。
あるいは、「仏さまを祀るるところ」と答える方もいるかもしれません。
これはどちらも正しい答えです。
ただ、お坊さんに聞いたら
「お仏壇というのは、ご本尊をお祀りして仏教徒としての信仰を深めるところ」とお答えになるかも
しれません。でも、だからといって、亡くなられたご家族やご先祖さまをお祀りするところ、という
答えが間違っているわけではないのです。
家にお仏壇がなかった方がはじめてお仏壇を購入されるきっかけは、ほとんどの場合、ご家族が亡
くなられたことによるものです。亡くなられた夫や妻、祖父母や父母を偲び、冥福を祈り、供養する
ためにお仏壇を求めるのです。
また、同時にお仏壇を購入することは、今まであまり仏教を意識していなかった方に関心を抱かせるきっかけにもなります。
亡くなられたご家族をお仏壇にお祀りして供養することが、仏教徒としての信仰を深めることにもな
ってゆくわけです。
このように、お仏壇は亡くなられたご家族やご先祖さまを偲び、供養する場所であり、心を通わせる
場所です。そしてまた、亡くなられたご家族やご先祖さまは、お仏壇を通して皆さまのことを見守って
いてくれるのです。
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